不動産の話|えっ、現金が無いからこそ家を買う?
京都伏見の不動産会社プラスホームかやまです。
いよいよ娘たちの夏休みも終わりですね。慌てて宿題をしてる下の娘の姿を見ると自分と全く同じな事に何も言えません(笑)。追い込まれないとやらないのは当分治らないだろうな。
さて今回ブログは物事にはいろんな考え方があってどれも正解で間違いは無いんだなっていう話。
お客さん相手の仕事だからこそお客さんから学ぶ事はたくさんある
少し前の話ですが今度結婚されるという若いカップルの方が来られました。もうすぐ結婚するので家を買いたいというお話。よくありがちな話かなと思われるかもしれませんが、結婚となると色んなたくさんのお金が必要になります。まだまだ先の分からぬ状況でこれから掛かってくるお金も読めない。そんな中でまだ実際には結婚前に家を買おうという方は意外とまれでまずは賃貸で借りて落ち着いてから、少しでも先の見通しがついてから家を買うという考えになる方の方が多いのです。
もちろん、ボクも一般的にはそういう考え方も多いですよという話をしましたが、そのカップルに借りるという選択肢は全くなく買うという意思は強かった。もちろんボクは家を売る仕事をメインにしてるのでそっちの方が得意ですが、ここまで意志が強いと何か考えがあるのかなと思って話をしてみると、
「佳山さんのおっしゃるようにこれから結婚するのでお金がかかるんです。だから多少の貯金はありますができるだけ使いたくない。」
ボクが「じゃあ」と話を戻そうとすると、
「家を借りるとなると色んな諸費用がかかる。買うと諸費用はもっと必要でしょうけど、賃貸は諸費用を現金で用意しないといけない。買うとなるとその分も住宅ローンで借りることができるんでしょ。だからできるだけ現金を出す事を抑えることができる。」
思わず「おおっ」っと唸ってしまいました。
パッと花が開いた気がしました♩
借りるにしても買うにしても諸費用が必要なんて事はもちろんわかってますし、今までそんな説明は何百回としてきました。でもボクはお客さんの立場に立ってなかったんですね。本当に現金を使いたくない人、ない人に家を買う方がいいという考え方もあるという事をボクはそのカップルから学びました。
良かれと思って提案していることも本当にその人の立場に立って考えてみればまだまだ色んな正解がある。これがいいんだと思い込まず、色んな視野を持って提案して行きたいものです。